海
3月末に母の実家・萩に帰省したことを思い返していた。
基本的には家族や祖母と過ごしたが、1日だけ自転車で個人行動した日があった。
市内を自由気ままに動き回ったのはかなり久しぶりだった。
萩は明治維新を支えた偉人を数多く輩出したことで有名な町である。
だから偉人たちの家や関連する場所を集中的に回った。
松陰神社や萩城跡、高杉晋作の家など、いろんな所を訪れた。
その途中、自転車を乗り回すのに疲れ、浜辺で一休みした。
春先だったので誰もいない砂浜。1人波が行ったり来たりするのを眺めた。
頭をからっぽにして果てのない海を見た。
幼いころからちょくちょく来た浜辺だけど、1人で当てもなく来たのは初めてだったと思う。
24歳の今ゆっくり見てみると、こんな小さな浜辺だったかなと思う。
夏、海水浴してる人々でにぎわっている印象が強く、静かな中見たからそう思ったのかもしれない。
日本海に面した浜辺なので波が穏やかだ。
その海の青さを思った。