まさるのクラスルーム

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「夜のピクニック」

「夜のピクニック」を観た。

夜のピクニック [DVD]

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小説版はこっち。

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)


小説を読んだのは結構前で、なかなかよかった印象があったから映画も観てみることにした。

結果的には、小説を読んでもった印象を、映画でぶち壊された。

このお話は、夜通し歩き通す学校のイベントでの生徒たちの交流を描いたものである。
たまたま僕が通っていた学校でも同じようなイベントがあったから、「夜のピクニック」の登場人物に自分の友人を当てはめたりしながら小説を読んでいた。
だから、登場人物にけっこう具体的なイメージを持ちながら小説を読むことが出来たし、だからこそストーリーに自分なりの解釈だったり、雰囲気を読み取ることが出来た。

そうしたイメージと映画の配役だったり表現方法がだいぶ食い違った。
小説のストーリーは面白いユーモアがあふれる部分がある一方でシリアスな部分も書き分けるメリハリのある感じで進んでいく印象があったけど、映画では登場人物の印象が暗く(役者がもともとはっちゃけるようなタイプではないことも影響していると思う)、ストーリー全体のテンションが低かったように思う。

小説に対して持っていた印象は自分の勝手なものだから、映画にそれを押し付ける訳にはいかないけれど、もともと持っていたイメージとかなり違っていたので、あまり映画を見ていて吸い込まれる感じはしなかった。
まあ小説を読んだのも結構前だし、イメージが独り歩きしている部分もあるのかもしれない。

漫画がドラマ化してがっかりするのと全く同じパターンを「夜のピクニック」にも感じてしまった。