まさるのクラスルーム

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『カラフル』

映画『カラフル』を観た。

カラフル [DVD]

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公開当初映画館でも観たことがあるので、今回は二回目になる。
小説も読んだことがあるので、ストーリーをなぞるのは三回目か。

人間は不安定なもんで、自分の中にいろんな自分を持っている。
いい奴な自分もいれば、卑怯な自分もいて、いろんな自分がころころ入れ替わるから、自分の立ち位置がわからなくなることが僕にはよくある。
そういった意味で、自分はカラフルである。

キレイなものが好きなのに 時々壊したくなる

世界はもっとカラフルだ。
星の数ほど人間は存在していて、それぞれに個性があり、異なる性格を持つ。

こうした自然なことであり、なかなか受け入れがたいこともあるが、受容していく必要がある。
そうしたことをこの映画は描いていた。

最近僕はどうして自分は生きているのかわからなくなることがあった。
自分はまだ学生なので、社会に対してなにか価値を提供しているわけではなく、ただただ消費を繰り返しているだけである。
両親にぶら下がり、日々を過ごしている。
結果的にたどり着く答えといえば「死ぬことを恐れているから」だとか、「惰性」みたいなことだった。
この答えにたどり着くたびに、あーーーと思った。
自分が生き続けることに意義を全く感じなかった。

でも、この映画のなかのセリフを聞いて、ちょっとだけ前向きに捉えることができるようになった。

あなたは言いました 人間は一色じゃなく色んな色をもっているって
本当の色自分の色なんて誰にも分からない 
カラフルでいいんです・・・
カラフルに生きて下さい

これからも自由に動き きずいていってください
沢山の人が貴方を支えている事 貴方が誰かの支えになっていることを忘れずに
貴方はこの世界にいなければ ならないのです

誰かに求められているから生きる。
自分のためにではなく、他者のために生きる。

なんか悪くないなって思った。

もともと僕は自分のためにあれこれすることを考えるタチじゃない。
就活において「仕事をするってなんだろう」って考えた時も、最終的には「自己成長」とか「キャリアを積みたい」とかじゃなくて、「社会貢献」とかに行き着いた。
自分のためにっていうモチベーションじゃなくて、他者のためにってところに到達した。

そんなもんだから、「自分が誰かの支えになっているから」とか、「自分を求める人がいるから」が自分が生きる意味だと考えることがすごくしっくりきた。

仲間だって思ったから強くなれた